サンタクロースが来ない!?メキシコのクリスマス
Hola,amigos! Hace mucho tiempo.(こんにちは!お久しぶりです。)
メキシコ在住歴を持つ、スタッフ ケツァリです☆
1年が経つのは早く、気が付いたら12月でわくわくするクリスマスシーズン。
今回はメキシコのクリスマス事情をご紹介します!
メキシコにはサンタクロースはやってこない!?
クリスマスと言えば、サンタクロースは欠かせないですよね。
でも、残念ながらメキシコにはサンタクロースはやってきません。
子供たちはプレゼントをクリスマスにもらうことができないのです。
しかし、メキシコにはサンタクロースに代わって1月6日にLos reyes magos(ロス レジェス マゴス)と呼ばれる東方の三博士がプレゼントを持ってやってきます。
キリスト誕生の際にこの3人が贈り物をしたことが由来しており、スペイン語圏の多くの国でこの風習があります。
その為、クリスマスにはクリスマスツリーと一緒にNacimiento(ナシミエント)と呼ばれる、キリスト誕生の際の置物が飾られます。
最近ではサンタクロースの習慣も広まってきて、中にはサンタクロースとLos reyes magos両方からプレゼントがもらえる子供もいるとか・・・。
長~いメキシコのクリスマス
Los reyes magosが1月にやって来るので、それまでずっとメキシコではクリスマスが続きます。
1月6日の当日はプレゼントはもちろんですが、ドキドキが詰まったRosca dereyes(ロスカデレジェス)を食べます。
丸いドーナツ型は王冠を表していて、上に宝石に見立てたフルーツの砂糖漬けなどが飾られた大きな菓子パンです。
これを1人ずつ自分の分を好きなだけ切り分けるのですが、このパンの中には小さなキリスト人形が隠されています。
この人形が当たった人は、2月2日にTamales(タマレス)と呼ばれるメキシコ料理をご馳走しなければなりません。
そのため、実質この2月2日までメキシコのクリスマスは続いていきます。
▼仕事中でもオフィスでみんなで切り分けます。
▼罰ゲームの様なTamales。トウモロコシの粉とラードを混ぜ合わせた食べ物でトウモロコシの皮に包まれています。中には鶏肉などを使ったおかずが入っていて、ちまきの様なものです。これは季節関係なく食べられているメ キシコ料理です。
クリスマスにはみんなでパーティー!!
12月に入ると多くの学校や会社など行われるのがPosada(ポサダ)と呼ばれるクリスマスパーティーです。
キレイにドレスアップしてみんなで楽しく踊って騒いだり、Rifa(リファ)と呼ばれる抽選会をやったりします。
子供がいるパーティーでは誕生日にも登場する、Piñata(ピニャータ)割りをやることも。
クリスマスで使われるのは必ず星型のピニャータと決まっています。
私は踊るのが大好きなので、Posada中はご飯も食べずにずっと踊っていました。
それくらい1年の中で、多くの人が楽しみにしているイベントです。
家族みんなでおいしいご飯を食べて過ごす大切なひと時
メキシコのクリスマスは恋人と過ごすロマンチックものではなく、家族で過ごす心温まる日。
そのためクリスマス当日は必ずと言って良いほど、仕事は休みになります。
多くのお家ではクリスマスディナーにBacalao(鱈)の煮込みやローストポークなど、少し手間のかかる豪華な料理を食べたりします。
そして、クリスマスに欠かせないのがPonche(ポンチェ)。
ハイビスカスティーをベースに、フルーツ、黒糖などを煮込んだ甘いホットドリンクです。
お酒の入っていない甘いサングリアの様なイメージでしょうか。
これを飲んで暖かく過ごすのが定番です。
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、クリスマスの定番であるポインセチアの花はメキシコが原産なんですよ。
Noche buena(ノチェブエナ)、クリスマスイブという意味の名前が付いています。
クリスマスシーズン限定でメキシコで発売されるこの名前のビールがあるのですが、ちょっぴりビターで美味しいんですよね。
久々にメキシカンなクリスマスを味わいたくなりました。
皆さん素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
¡Feliz Navidad!(フェリス ナビダ)/良いクリスマスを!